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セルフィリア大陸に存在する国家

セルフィリア大陸に存在する国家は大きく分けて三種類ある。
「エネスギア人の国家、ゾディアスタス人の国家、ヒューリアンの国家」

セルフィリア共和国(政治形態、理念、一般常識や主義、抱える問題点等)
・神代最高九天女神マールセルフィリアの名を冠した共和国。
・現代ではルクリア王朝があり、国王を中心に据えた議会政治を行っている。国王が議長を務め、最高議会が開かれる。最高議会は六人の元老院と国王からなり、その下に神聖大議会が設けられている。
・元老院の定員は決まっているため、引退時に候補が立候補し、神聖大議会での投票によって決まる。王はこの選挙結果を遵守しなければならない。
・神聖大議会議員(神大議員)は国民の投票により決まる。投票権は市民権を有する者のみに与えられている。市民権は国家に貢献している者に与えられ、原則はラ族と、人間であれば従軍者、高額納税者、聖職者に与えられる。
・国王家は国王であると共に中央教会の最高司祭でもある。
・共和国民は神代最高九天女神マールセルフィリアが女神ティリスに説いた慈愛の心を信奉し、信仰の対象としている。
・故に共和国民(特にラ族)は慈愛の心と協調性を尊ぶとされている。

・共和国が抱える問題点はラ族による差別意識の蔓延化。ラ族は自身の一族が最も優れているという意識があるため、他族を見下すような傾向が顕著化してきている。
・国内の要職はほぼすべてがラ族で占められており、議員たちもラ族が九割を占める。その状況において、「ラ族至高主義」ともとれる状況が事実化している。
・このことについては女神の慈愛に反するとの声もあり、ラ族の一部が「平等」を謳うようになってはいるが、建前だけの偽善となっている。
・このことは周知であり、人間の中にはラ族に反する者も出始めているが、現状打開の策はない。

・主産業は農業、漁業、林業と第一次産業が中心となっている。それらの技術に加え、紡績技術、薬学、魔法学についても高い技術や知識を有する。
・劣っていた金属加工、火薬、錬金術等はギ族からの技術提供を受けたことをきっかけに300年ほど前より急激な発展を遂げている。
・国土が広いため、通商路を確保している商人(いわゆる流通業)に富豪が多い。
セルフィリア共和国軍(階級、風習、練度、指揮系統、問題点)
・国王が選抜した者を最高司令官に置く軍隊。
・神聖教会騎士団を中心に、各方面軍(北星騎士団、西天騎士団、南翼騎士団、東煌騎士団)より構成される。
・騎士の称号はそのまま各騎士団の司令官級を示す。階級は(北星騎士団なら)北星騎士>星騎士>騎士>兵(一等兵~五等兵)に別れる。一般的には騎士以上が戦略立案権を持ち、ラ族しかなることができない。
・ラ族以外の種族は騎士階級まで認められておらず、戦略的決定権は与えられない。(つまり作戦の立案が不可能)
・主力武器は長剣、槍、棍棒(メイスなど)に加え、小銃、大砲などがある。魔法が使える者は「魔導士」として、最低構成の小隊に必ず二人を置くことになっている。
・野戦治療や、集団防衛術に長けている一方、侵攻能力は低い。

・各騎士団内においては兵站を担当する主計課が置かれており、こちらの最高責任者は星騎士が務める。
・また男女平等意識が強く、男女比率は半々となっている。
・実戦経験の多い南翼騎士団、西天騎士団は特に練度が高く、中央の神聖教会騎士団の練度が最も低いという現状になっている。
・騎士団内では特にラ族主義が強く、差別の顕著化が強い。

・騎士団は専属の騎士学校を卒業するか、志願して入団試験を受けるかで入団することができる。

・ラ族は兵站を軽視する傾向があるため、主計課に回される星騎士はだいたいが派閥の弱い者か、引退寸前の者になる場合が多い。そして補給部隊等は人間が割り振られることが慣例化している。このため、魔法戦力が低下することから、補給部隊が叩かれやすいという弱点を産んでいる。
ゾディアス帝国(政治形態、理念、一般常識や主義、抱える問題点等)
・主神ゾディアスの名を冠する、皇帝が全権限を掌握している国家。
・政治、軍事の全決定権を皇帝が持ち、皇帝を中心とした「闘神会議」が政治の場となっている。闘神会議に参加できるのは軍の高官と国営企業の最高責任者の数人となっており、人数は変動する。
・皇帝の補佐を務めるのは三人の大臣からなり、これらは皇帝の血族が二人と、その二人が選抜する司祭となっている。この司祭がゾディアス神をあがめる国教の最高司祭となる。

・好戦的な民族であることから、年に三回、帝国大武道大会が開催され優勝者には様々な特権が与えられている。
・主産業は鉄鋼業を中心とした武器産業。また農業資源もあり、多種族を捕らえ奴隷としている農場も多い。
・国内は貧富の差が激しく、上層階級、一般階級、隷属階級という明確な身分制度で成り立っている。
・周辺の他種族国家(あるいは自治区)に対しての恫喝や侵略を行っており、侵略を受けた国家は共和国に防衛を依頼することもある。このため、終始小競り合いは続いている。

・現在の皇帝は先代の子息ではなく、他家からの者が皇帝位に付いている。このことからも国内の求心力は下がっており、皇帝に背く反抗組織が現れ始めている。
・故に現皇帝はさらなる侵攻を以て権威を見せ、国内政治の安定を図ろうとしている。
・皇帝周辺は世代交代の頃より、流血の跡継ぎ争いがあったことから、国民からの不信感は強く、一時期は粛正も行われた。しかしながら「皇帝は最も強いもの」という国民性から、侵略を拡大した現皇帝は徐々に求心力を取り戻しつつある。
ゾディアス帝国(階級、風習、練度、指揮系統、問題点)
【ゾディアス帝国軍】
・帝国軍は皇帝を最高司令官におく。
・ゾディアス人の上層階級が将校を勤め、一般階級が士官~下士官、隷属階級が兵に割り振られる。だが戦績に応じての出世は出自の階級にこだわることなく認められているため、隷属階級から上層階級へ登り詰める者も少なくない。
・このことから、多くの才能ある者たちが軍に集まり、帝国をより強いものとしている。
・これはゾディアスの掲げる「欲望と力」の理念に即している。
・階級は上級大将>大~少将>大戦将~少戦将>大闘士~少闘士>兵(一等兵~五等兵)となっている。
・侵略した他種族も皇帝に忠誠を誓うことで、五等兵より軍籍に入ることができる。
・最新式の武器は常に帝国軍が保有しており、魔法銃や魔砲なども配備されている。また集団戦法に長けており、長剣や槍、盾を駆使した陣形戦闘も得意とする。
・魔法も攻撃分野に長け、集団戦法と合わせ最強の攻撃力を誇る。その一方、一度陣を崩されると脆さを露呈させることが多い。
・現皇帝は元々上級大将でもあったことから、軍部優遇が一時期問題視されることとなったが、侵略と略奪から国内が潤いを見せ始めたことで、不満は沈静化している。