GOE | 破滅獣
破滅獣概要
世界を崩壊に導く者。
彼らは破滅獣と呼ばれ、世界全てから忌み嫌われている。
彼らの多くは暴走した強大な力を持っており、世界に生きる生命を憎み、その力で世界を破滅させようと企てている。
破滅獣の中には、破滅の王とされるデストラクション・ドラゴンを筆頭に、13の最強かつ最大の破滅獣が存在し、彼らの力は、神の力に匹敵するとされ、地上の民の畏怖の存在となっている。
破滅獣の多くは、ラ神族の時代であるエネスギア神時代に、掃討又は封印されており、現代ではその存在は神話の中の存在であるとされている。
破滅獣にも、階級と種類があり、その脅威規模は暫定的ではあるが決まっている。
破滅獣の多くは、邪神ゾディアが冥府から召喚した強大な魔物であることが多いが、上位の破滅獣達の多くは、個々の出自がある場合が多く、その力も冥府より召喚された破滅獣と比べ物にならない。
また、堕蝕と呼ばれる一種病気のような、破滅獣へとその身を落とす呪いが、神話時代には蔓延していたと言われる。
その呪いにかかったものは、破壊の意志、破滅への衝動にかられ、世界の全てを破壊する。
特に有名な堕蝕は、九天女神ストラティスが幼少期に出会った一匹の神獣を襲った物であり、それは天界に存在する浮遊島一つを滅ぼす程の力を持っていたとされる。
破壊獣の見た目
共通する点はなく、各々の形をしている。
その種族ごとに1匹はいるのが、それぞれ主に、種族ごとの創造にたやすい代表的な見た目をしていることが多い。
ドラゴンの破滅獣はイメージとして西洋の龍の形。
スライム系の破滅獣はねばねば不定形スライム等。
ただし、破滅獣は同種の中でも特に禍々しい見た目をしている。
そして、体の大きさは群を抜いて巨大である。
どのくらい恐れられているか
現代エネスギアではその存在はほぼ神話世界の存在であり、畏怖の存在とはなっていない。
(破滅獣自体を見ていても、それが破滅獣という認識をそもそも持っていない種族が多い。)
但し、強大な力を持つもの程、その身は大きくなるので、見た目や凶暴さから他の魔物とは違うことがわかり、恐れ奉っているものも多く存在する。
破滅獣の強さ
破滅の王>破滅に君臨する者>破滅を促す者>世界を揺るがす者>大地を破壊する者
【破滅の王】
神族でさえも同等の戦いを強いられる、強大な悪しき意志を持つ者。
三大宝珠の一つ「エシュリテ」を体内に取り込む事により、自我が破壊された古龍の事。
彼は人々より畏怖の念を込めて「ラ・デストラクションドラゴン」と呼ばれる。
破滅の王は、理性を失い世界を滅ぼすべく、その衝動で生きる凶悪な存在である。
今までの歴史の中でこの破滅の王「破滅龍」を倒したことは一度もなく、九天女神と八勇者の力をもってしても、地上の大火山アーナモルガへ封印することがやっとであった。
【破滅に君臨する者】
十三の破滅獣と呼ばれる者。
彼らは、暴走した意志と共にあり、世界破滅のみを原動力に生き続ける。
八勇者並の力が無ければ傷を与えることも困難に近いといわれる。
【破滅を促す者】
破滅の王ラ・デストラクションドラゴンにより召喚された破滅の遺志を受け継ぐ者。
人が彼らに立ち向かうには、八勇者や勇士と呼ばれる「戦止者」の力がなければほぼ不可能に近い。
強国の1軍隊では、彼らに打ち勝つことはできない。
真の破滅獣とは、それほどまでに強大な力を持っている。
【世界を揺るがす者】
3大宝珠「アヴェリスタ」「アヴィスタル」の欠片の強大な魔力に毒された、悲しき運命を背負う破滅獣。
神界の魔力実験に扱われる強大な力の恩恵は、その裏でひそかに巨大なる脅威を生み出すこととなった。
世界を揺るがす者は、1国の軍隊ですら討伐するのに多くを消費するといわれる。
【大地を破壊する者】
魔力の暴走の果てに生み出された破滅獣。
強大な魔力実験が生み出した暴走した心。
その怒りは、悲しみの表れであるといわれている。
彼ら、力無き破滅獣を討伐する為には、1国の中隊が必要だともいわれる。
第十三階級の破滅獣
破滅獣の中でも特に恐れられる神話に登場する十三の破滅獣の長。
破滅龍デストラクションドラゴン
エネスギアの地上界にあるアーナモルガ大火山に封印されている「破滅の王」。
力を欲した彼は、神界にあった三大宝珠の一つ「エシュリテ」を体内に取り込む事により、神龍から破滅龍へとその身を堕落させた。
その息吹は、地上を燃やし尽くす強力な炎となり、その怒りは大地を抉る核の魔法になると言われる。
破滅龍は、地上生物で最も巨大な生物とされており、その全長は500メートルを優に超えるという。
エネスギア史上、最強最悪の破滅獣である。
「(ラ・)デストラクションドラゴン」の異名を持ち、他の同程度の災害龍2匹(「ラ・ダン」と「ラ・イジン」)と共に数えられ、三大災害龍の一匹に定義されている。
破滅龍デストラクションドラゴンの誕生
ーその巨龍は世界守護の為に生きていたー
破滅の王であるデストラクションドラゴン。
彼は幼き時を神界で過ごすか弱き太古の龍であった。
数多の戦争を目の当たりにしてきた古龍の子供はある時、自身の親とも言える愛する者達を失うこととなる。
彼は思う。
愛する者を守る為に、何人にも勝る力が必要だと。
そして、古龍は神界に伝わる強大な力を持つ力の宝珠へと手を伸ばした。
その宝珠を体に取り込んだ彼は、その大いなる力を制御できずもがき苦しんだ。
神々は怒り、古龍は神界を追放された。
追放された古龍は、長き時、悠久の時間の中で憎しみを芽生えさせる。
力の宝珠は彼の闇を増幅し、神界へ牙をむく破滅の道を辿る者に変えた。
全てを奪う神々への怒りを発散するかの如く、破滅龍は地上を焦土へと変える。
愛を失った破滅龍はいつしかこう呼ばれる。
ー破滅の王とー
封印されしデストラクションドラゴン
女神ティリスと八勇者に、大火山アーガア・モルガへと封印され、力を失った破滅の王デストラクションドラゴンの姿。
巨大な体は溶岩により焼き尽くされ、体を半分失っており大空を飛ぶことはできない。
封印により力は弱まっているが、それでも大魔法「デストラアクション」・破滅のブレス「テラフェルノ」を扱う。
封印されしデストラクションドラゴンの物語
大地の三柱神レーンの起こす怒りの噴火、そして彼らの憤怒。
女神ティリス達により、エネスギアの大火山へと封じられたデストラクションドラゴンは今再び力を取り戻しつつある。
彼を止められるのは誰なのか?
地上世界の更なる混迷を断つ為に、今世界の英雄が必要だ。
ー世界はこの世界を救う者を求めているー
破滅巨蟲ギガンティック・ターン
大地に寄生するものであるターンは、その繁殖力から並みの破滅獣とは一線を画する破滅獣である。
女王である成虫のターンの生み出す卵から孵る幼虫ターンは、それ一つが破滅獣「大地を破壊する者」並みの暴虐力を持ち、屈強である。
普通の昆虫と同じく、ターンには成長段階があり「幼虫ターン」「ターンの蛹」「成虫ターン」の順で成長していく。
幸いな事に、女王ターンは唯一一匹なので、女王を止められれば、破滅蟲ターンは一掃できると言われている。
破滅神王ゾ=ディア=オーバーロード
冥魔王であった「ゾ=ディア」を復活させようとし、彼の魂にかりそめの肉体を与えた姿。
別名「破滅の覇者」と呼ばれるが、その体は朽ち果てかけ生前のような強靭な肉体は取り戻せなかった。
意識も崩壊しており、かりそめの肉体に宿した魂のみが、彼が冥魔界の覇者であったことを示している。
かつて敵対した強大な悪であった邪神「ゾ=ディア」の面影はなくなってしまっている。
破滅神官ヒエラティック・デストロイア
三足一眼の悪しき破滅の神官。
闇を信奉する神官は、自らに禁呪である「邪神融魔召喚」を使い、悪しき物を冥魔界から呼び寄せた。
それは、三足で構成された下等な身体を持つ、強大な悪の瞳であったといわれる。
不完全な「邪神融魔召喚」の末路は、召喚した悪魔を暴走させ、世界に更なる混迷をきたした。
破滅植物グレイ=エルド・コア/グレイ=エルド
大地のエネルギーである「エテリア」を吸収して成長をする魔の植物。
エネスギアの星に寄生したその植物は、広大な大地から自然を奪い、多くの生物を屠ったとされる。
未だエネスギアのどこかに、魔樹グレイ=エルドから零れ落ちた「グレイ=エルド・シード」が数個残っているとされる。
破滅石機アトミック・ロードガンナー
ギ神族が作り出した石金属で生み出された輝石の大兵器。
自己修復型の機巧兵器であるロードガンナーは、装着された魔力発射口から絶大な力を秘めた光魔法を発射し、大地を焦土に変える。
その魔力は、デストラクションドラゴンをも地上に撃ち落とすことができる為、破滅の王がこの兵器と対峙することはない。
また、ロードガンナーは自身を守る為に、取り巻きの自走兵器「ロードガーディアン」を搭載しており、この取り巻きの攻撃力もとてつもなく高い。
破滅怪鳥ディネティア・ヘーゲラルド
大いなる裁きを齎す神鳥ディネティア。
彼は大戦争により汚染されたアテネを守護する者であった。
アテネ大陸に残された爪痕は広く深い。
そんなアテネの瘴気を直すべく一人戦っていた神鳥であったが、その汚染された魔力にいつしか取りつかれ、魅了された。
そんな彼は、仲間であった地上界の全てを失ったことがきっかけで魂を失い、地上を守ることをやめた。
そして、その絶望は神の力を奪い、絶望の使者へとなるのだった。
破滅天鬼オルガ・ヴィネア・トルトロン
巨大な白翼を持つ天使のような見た目の破滅獣。
人型の上半身に巨大なかぎ爪を持った下半身を持つ。
白を基調とした身体をもち、多くの者は、彼が天界より舞い降りた天使と錯覚する。
しかしながら、その力は強大であると同時に、破滅の意志にかられたその本質は並大抵の破滅獣を上回る力を発揮させる。
強大で暴走した力で大魔法おも操り、目にした者全てを焼き払う。
破滅悪神ヴォティス・ゴールディア
朽ち果てた巨大な神。
虚構の巨人が住まう「フレインミューティア大陸」に潜む大巨人の悪神。
元々は巨人の王の血族であり、高名な巨人の神官であった彼は、巨大な悪と対峙していた。
巨人族を守る為に争いに身を置く中で、彼は仲間であった巨人族から裏切られ魂をも失う。
その躯に宿った憎しみと嫌悪の憎悪は、やがて彼の身体に悪しき怨霊を宿らせる。
英雄は没し、世界を破滅へ導く意思が、彼を再び動かすに至る。
破滅巨眼キング=ギール
巨眼族と呼ばれる悪魔の王であったダーダラス。
ダーダラスは地上の民から、畏怖の念を込めて、巨大な瞳の王「キング=ギール」と呼ばれた。
この世界を見渡す珍しいギールは、世界の全てを見通す能力「千里眼」を持っていたという。
その姿は壁にこびりついた目の様に見える。
邪悪な物の扱う大魔法を操る他、その瞳は人々の心を誘惑する魔力を放つとされる。
特に、瞳が割れた際に発する黒き光のビームは凶悪で、生命の自我をも破壊する呪われた攻撃であると言われている。
破滅騎士アイダマント・デ・フロリア
破滅を齎す古代の巨大な騎士。
太古の昔、元々は時の聖女アンリエッタを守護する聖騎士として名を馳せていたと言われる。
そんな彼を、戦乱の世の中と邪悪なる力が変貌させてしまう。
聖女を、そして仲間であった多くを、戦争によって失った彼は、心すらも蝕まれた。
今は青く錆びた全身鎧に身を包んだ彼は、世界の全てを殺戮する狂気と化した。
そして、その邪悪に染まった心は、いつしか破滅獣と呼ばれる程の力を、彼自身に齎したと言う。
破滅堕天使イヴィリシア=マキナ
力の堕天使、破滅の血翼「イヴィリシア」と呼ばれる。
アテネ戦争時の戦火は天上界に憎悪を産んだ。
それは、破滅獣として現世に顕現し、その力は聖なる者を根絶やしにしようとしたという。
イヴィリシアは別名「対の天魔」とも呼ばれ、神聖なる心の領域を破壊する脅威であるとされる。
取り巻きに、魔の力を取り込んだ魔法生物「ドグン」の堕落した姿である「デ=ウィルノウィッチ」を数多く従える。
破滅災厄アヴィスタル・レゾ=レーヴァン
世界に降り注いだアヴィスタルの巨塊を取り込んだ巨獣は、その強大なる魔力により暴走する大巨獣へと姿を変えた。
破滅災厄と呼ばれるこの魔獣は、暴走する意思と、それを止めようとする相反する意思を持っているとされる。
混迷を来す意識は大破壊への衝動を持ち、その身が滅びを迎えるまで地上界を破壊し尽くすと言われている。
各地に眠る破滅獣達
エネスギアに散らばる破滅獣はいくつかの個体が確認されている。
それは強大な秘宝の力による暴走や世界に対する憎悪の具現。
世界を滅ぼす為に、彼らはその戦禍を絶やさない。
破滅魔獣「大火のラーヴァリア=ヴェル・エヌ・エス」
溶岩を纏う地獄より出たる悪魔の破滅獣。
漆黒の岩石でできた体の間から見える燃える色をした溶岩は、この破滅獣が地底深くよりやってきた事を、容易に思い起こさせるに違いない。
破滅獣「虚構巨人のヴェンディガイル」
虚ろの巨人は破滅を齎す脅威へと姿を変えた。
彼に何が起きたのか知る者はいないが、その巨人がまだ魂を持っていた頃、彼は愛する仲間を守る為戦う戦士であったという。
彼が両手で持つ巨大な槌は、ボロボロに朽ち果てかけているが、その槌を握る手に安息というものは存在しない。
破滅石像「地底神殿のガラム=ハイン」
地底神殿「ガラム」を守護する狂った石像。
その元は神殿の採掘者であり、彼は採掘の最中にアヴェリスタの欠片の瘴気に触れ自我を失った。
自我を失った彼は長きときの間を経て身体は巨大な石の塊となり、魂は朽ち果てた。
今は、絶望の石の中で世界を破滅に導く為に地底神殿の奥深くで、その時を待っている。
破滅悪魔龍「流刑のデス・ゲーラルド・デュラハルラー」
バレウス雪原にある「流刑の地」と呼ばれる山岳地帯に眠る破滅獣。
人間の何十倍もあるその巨体から繰り出される打撃・魔法は人間を簡単に滅し、世界を混沌に導くことができる。
大きく開く口からは、光を発し、その光は一直線に対象を焼き滅ぼす。
破滅蟲「朽ちた地のゾーングールグレイブ」
破滅の爪痕と呼ばれる谷に生息している巨大な破滅蟲。
ギルギレイア人を捕食しており、頭部にはギルギレイア人を誘い出す為の彼らを模したコブを持つ。
個人個人が戦うには恐ろしい破滅獣だが、ある程度の力を持つものなら、倒す事は困難を極めはするが、できない事はないという。